FXでは、スワップポイントを目的とした長期投資をする方が多いです。海外FXで人気の高いTradeview(トレードビュー)でも、高スワップを狙った投資をしたいと考える方も多いでしょう。
そこで本記事では、Tradeviewのスワップ一覧やルールについてを詳しく解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、日々のトレードの参考にしてみてください。
スワップポイントとは?!
スワップポイントとは、各国の通貨を保有した時に付く金利差を言います。
- 高金利通貨を買って低金利通貨を売る→プラスの金利差が発生
- 低金利通貨を買って高金利通貨を買う→マイナスの金利差が発生
FXではUSD/JPY(米ドル/日本円)といった2国間の銘柄で売買を行います。
- USD/JPYロング→USD(米ドル)を買ってJPY(日本円)を売る
- USD/JPYショート→USD(米ドル)を売ってJPY(日本円)を買う
上記のような構図になるので、エントリー方向によっては金利差を支払う場合もあります。
政策金利によって決定する
各通貨の金利は、各国の定める政策金利によって決定します。
- オーストラリア→豪準備銀行政策金利
- アメリカ→FOMC
- 日本→日銀政策決定会合
これらの経済指標は金利の動向に関わらず経済の先行きが予測できるので、投資家による売買が過熱しやすいです。
金利は一定水準ではなく、この政策金利によって異なる事からFXで付与されるスワップも変動しています。
Tradeviewのスワップ付与時期

スワップポイントの付与時間は各FX会社によって異なります。
以下は、Tradeviewでのスワップ付与時間です。
- 冬時間→日本時間の07:00
- 夏時間→日本時間の06:00
(MT4時間は00:00)
日本時間の朝に前日保有分のスワップが付与されます。
スワップは保有している期間中毎日貰えるものですが、最終的に決済したタイミングで口座に反映される仕組みです。
つまりマイナスの場合でも決済時に累計分が残高から差し引かれていきます。
Tradeviewのスワップポイント一覧

次に、Tradeviewのスワップポイント一覧を紹介します。
自身が取引をしたい銘柄のスワップはしっかり覚えておくようにしましょう。
通貨ペア
以下は、Tradeviewで取引できる通貨ペアのスワップです。
銘柄 | 買いスワップ | 売りスワップ |
AUDCAD | -2.66 | -1.17 |
AUDCHF | -0.2 | -2.72 |
AUDJPY | -1.51 | -1.72 |
AUDNZD | -3.09 | -1.41 |
AUDUSD | -3.48 | -2.33 |
CADCHF | 0.4 | -3.47 |
CADJPY | -0.88 | -2.53 |
CHFJPY | -4.3 | -0.22 |
EURAUD | -4.99 | -1.29 |
EURCAD | -5.96 | 0.04 |
EURCHF | -1.56 | -2.96 |
EURCZK | -1.42 | -0.26 |
EURDKK | -16.61 | -13.61 |
EURGBP | -4.37 | -1.44 |
EURHKD | -33.41 | -3.11 |
EURHUF | -15.86 | 2.64 |
EURJPY | -3.92 | -1.15 |
EURMXN | -43.58 | 22.84 |
EURNOK | -32.46 | -5.89 |
EURNZD | -6.82 | -0.19 |
EURPLN | -16 | -1.4 |
EURSEK | -31.83 | -9.8 |
EURSGD | -8.05 | -1.6 |
EURTRY | -568.79 | 498.92 |
EURUSD | -4.56 | -0.2 |
GBPAUD | -4.77 | -6.67 |
GBPCAD | -5.95 | -4.9 |
GBPCHF | -1.16 | -7.09 |
GBPDKK | -14.26 | -40.46 |
GBPJPY | -3.67 | -5.55 |
GBPNOK | -29.82 | -39.89 |
GBPNZD | -6.89 | -5.8 |
GBPSEK | -30.88 | -44.99 |
GBPSGD | -6.05 | -4.86 |
GBPUSD | -4.47 | -3.79 |
GBPZAR | -301.45 | 128.25 |
NOKJPY | -0.23 | -0.29 |
NOKSEK | -2.07 | -2.47 |
NZDCAD | -1.77 | -1.7 |
NZDCHF | 0.34 | -3 |
NZDJPY | -0.86 | -2.08 |
NZDUSD | -2.06 | -1.91 |
USDCAD | -3.07 | -2.88 |
USDCHF | 0.37 | -4.37 |
USDCNH | -92.79 | 64.21 |
USDCZK | -0.81 | -0.67 |
USDDKK | -2.44 | -24.24 |
USDHKD | -13.6 | -18.2 |
USDHUF | -7.89 | -3.69 |
USDILS | -6.46 | -8.56 |
USDJPY | -2.12 | -4 |
USDMXN | -333.51 | 150.85 |
USDNOK | -11.43 | -22.53 |
USDPLN | -6.18 | -8.98 |
USDRUB | -142.38 | 82.12 |
USDSEK | -11.04 | -25.66 |
USDSGD | -4.33 | -4.03 |
USDTRY | -469.47 | 406.85 |
USDZAR | -219.47 | 83.53 |
一部のマイナー通貨のみがプラスのスワップとなっています。
メジャー通貨では買い売りの方向に関わらずマイナスが多いので、長期投資の際には注意しましょう。
貴金属
以下は、貴金属銘柄のスワップです。
銘柄 | 買いスワップ | 売りスワップ |
XAGUSD | -0.75 | -0.33 |
XAUEUR | -1.02 | -5.26 |
XAUUSD | -4.58 | -2.68 |
仮想通貨
以下は、仮想通貨のスワップポイントです。
銘柄 | 買いスワップ | 売りスワップ |
BTCUSD | -45.69 | -45.52 |
LTCUSD | -0.18 | -0.18 |
ETHUSD | -2.82 | -2.81 |
XRPUSD | -3.94 | -3.92 |
仮想通貨も全てマイナスのスワップとなっています。
通常の通貨ペアなどに比べて大きな値幅を付けやすいので、長期投資ではマイナススワップを考慮しても大きな利益が見込める銘柄ばかりです。
株価指数
以下は株価指数のスワップです。
銘柄 | 買いスワップ | 売りスワップ |
WS30 | -54.31 | -524.33 |
UK100 | -59.45 | -57.35 |
SPXm | -3.48 | -3.74 |
NDX | -126.13 | -118.85 |
FCHI | -43.52 | -64.15 |
GDAXI | -104.69 | -154.31 |
STOXX50E | 37.43 | -104.69 |
J225 | -227.38 | -239.34 |
AUS200 | -58.99 | -63.48 |
HSI | -239.49 | -227.26 |
2021年9月現在では、STOXX50E(ユーロストック)の買いのみでプラスのスワップがついています。
Tradeviewのスワップ計算方法
Tradeviewの公式HPで表記されているスワップは、明確な金額ではなくポイントで表示されています。
正確なスワップ金額を知るには別途計算をする必要があるのです。
1日のスワップポイント
=取引通貨量×スワップレート×0.01/365(日)×円評価レート
公式に記載されているスワップは%を省略しており、実際のスワップは100で割ったもので算出をします。
長期保有をする場合は上記の計算をしてみましょう。
Tradeviewの高スワップ銘柄
Tradeviewでは2021年9月現在、以下の銘柄で高スワップが獲得できます。
銘柄 | エントリー方向 | スワップ |
EURTRY | 売り | 498.92 |
USDTRY | 売り | 406.85 |
USDMXN | 売り | 150.85 |
トルコリラ(TRY)メキシコペソ(MXN)といったマイナー通貨で高スワップが獲得可能です。
買い売りスワップの差額を両建てで獲得する方法もありますが、Tradeviewでは両建て時点でマイナスになる銘柄しかないので有効ではありません。(2021年9月時点)
Tradeviewのスワップまとめ
Tradeviewのスワップについてまとめました。
- Tradeviewで翌日の朝に前日分のスワップが付与される
- Tradeviewに限らず、海外FXではマイナススワップの銘柄が多い
- スワップは各金利動向で変化する
- 一部マイナー通貨の売りで高スワップが獲得可能
スワップは長期投資に適したものですがエントリー方向を間違えたり、金利の変化によっては損失を出すリスクがあります。
しっかり分析のできる上級者向けの投資と言ってもいいでしょう。
Tradeviewはスプレッドの狭さや約定力の高さから、長期投資というよりは短期での売買に適している会社と言えます。