新しい為替取引としてノックアウトオプションという投資が人気を集めています。
そんなノックアウトオプションはよく「Tradeview(トレードビュー)でもできる」と考える方もいますが、結論から言うとTradeviewではノックアウトオプションはできません。
ではなぜそのような誤報が広まったのか、今回はノックアウトオプションの概要と勘違いされた理由について解説していきます。
ノックアウトオプションとは?!
ノックアウトオプションとは、FXのように為替の値動き動向を予測するシンプルな投資です。
以下のような点でFXと大きな違いがあります。
- 許容損失額の設定ができる
- 指値注文ができない
- 取引期限が設けられている
許容損失額が設定できる
ノックアウトオプションは、あらかじめ損切りのラインを決めておく取引形態です。
FXや株といった全ての取引ではこの損切りが重要となります。
FXでは思惑方向と反対に動いた際に自身で損切りをする必要がありますが、ノックアウトオプションの場合は許容損失額を設定する投資です。
仮に急な相場変動があるとFXでは強制ロスカットになるケースもありますが、ノックアウトオプションではあらかじめ指定した損失以上を出す心配がありません。
リスクを限定した投資方法と言えるでしょう。
指値注文ができない
ノックアウトオプションではFXと違い指値での注文ができません。
全て成功注文のみの受付となります。
- 指値注文→あらかじめレートを指定して注文を出す方法
- 成功注文→リアルタイムレートで注文を出すオーソドックスな方法
FXのように注文時に指値が入れられないので「この値まで来たらエントリーできるように設定しよう」といった事はできません。
取引期限が設けられている
FXではロスカットにならない限り、自身で決済をしない限りは勝負がつきません。
しかしノックアウトオプションでは勝っている場合でも負けている場合でも取引期限が設けられています。
銘柄の注文画面にて期限を指定→期限に達した時に自動的に決済される
取引期限が来るまでは自身で途中決済ができますが、FXに比べると自由度が低いと言えるでしょう。
Tradeviewとノックアウトオプションは無関係

ネットの検索時ではTradeviewの予測変換に「ノックアウト」と出てくるケースが多いです。
冒頭でも説明したように、Tradeviewとノックアウトオプションは全く関係がありません。

Tradingview
世界中のマーケットデータが搭載された高機能分析ツール
豊富な分析ツールの搭載やトレーダー同士のコミュニティなどがある
Tradeviewは値動きの分析に使われることが多く、実際のFXや株式取引をする方は少ないです。
- IG証券
- FOREX.COM
そのため多くのトレーダーが、「ノックアウトオプション」をするならTradingviewを使った方が良いと考えたことで、名前の似たTradeviewでの誤報が広まったと考えていいでしょう。
- Tradeview→FXの証券会社
- Tradingview→為替や株の分析ツール
Tradeviewとノックアウトオプションまとめ
Tradeviewとノックアウトオプションの関係についてまとめました。
- Tradeviewではノックアウトオプションはできない
- ノックアウトオプションではあらかじめ損失の限定ができる
- 指値注文はできないが、決済時の指値は指定できる
- Tradeviewという分析ツールと名前が似ている事で誤報が広まった
ノックアウトオプションは注目されている投資サービスですが、今後各FX会社で利用できるようになるかは分かりません。
今はまだ国内証券でのサービスとなっているので、海外証券で浸透するには時間がかかる可能性が高いです。